日本民藝館

展示

併設展

2024年3月30日(土)―6月2日(日)

特別展:古染付と中国工芸

本館1階

玄関回廊中国の工芸

第1室英国の古陶 スリップウェア

民藝運動の担い手や作り手に大きな影響を及ぼした英国の古陶スリップウェア。主にパイ皿として無名の陶工によって作られました。
本展示室では柳宗悦蒐集品と、旧村田コレクションなどの新収蔵品を併せ、スリップウェアを中心に英国古陶の魅力を紹介します。

第2室北陸の手仕事

工芸が盛んな地域として知られる北陸地方。柳宗悦の『手仕事の日本』(1948年)でも、石川県の陶磁や漆器、富山県の金工、福井県の紙漉、新潟県の織物をはじめ、各地域のさまざまな工芸品が取り上げられています。北陸地方で育まれた豊かな手仕事を紹介します。

第3室追悼 柚木沙弥郎

柳宗悦の思想と芹沢銈介の作品に出会い染色の道に進んだ染色家・柚木沙弥郎は、幅広い世代の心を捉え、衰えることのない創作意欲で人々に生きる喜びを与える作品を生み出し続けてきました。本室では、2024年1月31日に101歳で逝去した柚木を悼み、代表作を中心に特集展示をします。

本館2階

第1室螺鈿・華角工芸と朝鮮陶磁

貝殻を埋め込んで文様とする螺鈿と、透明な牛角製の板に裏側から彩色する華角は、朝鮮時代(1392-1910)を代表する装飾技法です。華やかな文様表現が展開された螺鈿と華角による工芸を、館蔵の朝鮮陶磁とともに紹介します。

第2室河井寬次郎と棟方志功

版画家・棟方志功(1903―1975)は作陶家・河井寛次郎(1890-1966)からの導きと励ましを作品に昇華させました。河井を讃えた「鐘渓頌(しょうけいしょう)」、詞と挿画の共作である「火の願ひ」等、互いに響き合う二人の作品を展示します。

第3室墨の表現

筆を使って線や面を描き、墨の濃淡も使い分けて表現される水墨画。木版による仏教系の版画では、長年の使用による版面の摩耗から図様が乱れた「乱版(みだればん)」が貴重視されることもあります。墨によるさまざまな表現に注目します。

第4室日本の磁器

当館は伊万里焼を中心に、瀬戸や鹿児島県の平佐で作られた磁器を約1,000点所蔵、その多くは花鳥や山水、幾何文などが施された染付の器です。本室では伊万里で生産された古九谷様式を含む色絵も交え、そば猪口や皿、瓶ほかの優品を展示します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

併設展

2024年1月14日(日)―3月20日(水・祝)

特別展:柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展 ―手と眼の創作

本館1階

玄関日本の漆工

第1室植物文様の焼物

本室で展示するのは、主に桃山時代から江戸時代にかけて諸窯で作られた皿や壺、甕など、絵付が施されている器の数々です。今回は特に植物文様が描かれたものに注目します。時に大らかに、時に品のある絵付は、見る者や使う者の心を魅了して止みません。

第2室B・リーチ、濱田庄司、富本憲吉

※展示期間:2月1日–3月20日(1月31日まで閉室)

近代陶芸の巨匠、バーナード・リーチ(1887-1979)、濱田庄司(1894-1978)、富本憲吉(1886-1963)。鈴木繁男は柳宗悦を介して彼らとも親交がありました。鈴木自身にも大きく影響を及ぼした三人の、陶磁作品を展示します。

第3室柚木沙弥郎の仕事

染色家・柚木沙弥郎(1922- )は、鈴木繁男から柳の思想や民藝美について教わり、直観の訓練を受けるなど鈴木から多大な影響を受けた1人です。本室では館蔵品から、鮮やかな赤を中心に彩り豊かな飾布や帯地など、生命力あふれる柚木作品を紹介します。

本館2階

第1室朝鮮の石工と白磁

石材が豊富であった朝鮮半島では、古くから石工品が盛んに生産されました。火鉢や薬煎、硯、そして水滴などの小品に至るまで、朝鮮石工特有の形状美を見出すことが出来ます。併せて朝鮮時代に作られた壺や瓶など、当館が誇る白磁の優品を展示します。

第2室民藝運動の作家たち

本室では鈴木繁男と親しく交流し、同時代に制作に励んだ陶芸家・武内晴二郎(1921-1979)を中心に、陶芸家・舩木道忠(1900-1963)・研兒(1927-2015)親子や金城次郎(1912-2004)ら民藝運動第2世代の作品を紹介します。

第3室室町~江戸時代の絵画

中世から近世前半は、庶民を鑑賞者とする宗教画、室町時代の短編物語・お伽草子の絵巻や絵入本、街道を旅する人たちが購入した大津絵など、素朴さが際立った表現が展開した時代でもあります。この展示室ではその中から、武家にまつわる絵画を選んで展示します。

第4室絵馬と神祭具

祈願や報謝のために社寺に奉納する板絵馬。扁額と呼ばれる大型の絵馬に対し、小絵馬には疾病の治癒や安産の祈願など、奉納する人々の願いが具体的な図像で表されているのが特徴です。神前に供える各種の工芸品を交えて、祈願小絵馬を中心に展示します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

併設展

2023年12月10日(日)-12月24日(日)

特別展:2023年度 日本民藝館―新作工藝公募展―

本館1階

第1室日本民藝館展 準入選作展示室

特別展「2023年度 日本民藝館展—新作工藝公募展—」において、準入選作に選ばれた各種の新作工芸品を、展示即売致します。

第2室日本民藝館展 準入選作展示室

特別展「2023年度 日本民藝館展—新作工藝公募展—」において、準入選作に選ばれた各種の新作工芸品を、展示即売致します。

第3室彫文様の焼物

焼成前の器表に文様や文字を彫る焼物の装飾技法には、筆による絵付とはまた違った魅力が見出せます。彫りによって曲線や直線、動植物文が刻まれた壺や甕、連続した削り目を施す飛び鉋の碗ほか、丹波・瀬戸・沖縄などで作られた彫文様を持つ焼物を展示します。

本館2階

第1室朝鮮時代の祭器

朝鮮時代には、先祖崇拝のための儒教的な祭祀(チェサ)が広く浸透しました。祭床を設けて香を焚き、祖先に拝するもので、食物や酒などの供物を整えるため、陶磁器や木製、真鍮製の器が使用されました。祭器を中心に、冠婚葬祭などの儀礼習俗にまつわる工芸を紹介します。

第2室民藝運動の作家たち
―スリップウェアと洋食器

優れた古陶磁を範に新作工芸の創造が目指された民藝運動の作家たちに、化粧土で流し描く英国のスリップウェアは大きな影響を与えています。新たに生み出された日本のスリップウェアのほか、紅茶碗や水注など、欧州の伝統に基いた形状の食器を中心に展示します。

第3室西洋の椅子と木工

第4室西洋の金工

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

併設展

2023年9月14(木)-11月23日(木・祝)

特別展:村田コレクション受贈記念 西洋工芸の美

本館1階

玄関回廊・特別展西洋の陶器

第1室彫文様の焼物

焼成前の器表に文様や文字を彫る焼物の装飾技法には、筆による絵付とはまた違った魅力が見出せます。彫りによって曲線や直線、動植物文が刻まれた壺や甕、連続した削り目を施す飛び鉋の碗ほか、丹波・瀬戸・沖縄などで作られた彫文様を持つ焼物を展示します。

第2室アイヌ工芸

アイヌ独自の文化から生み出された工芸品に対し、当館創設者の柳宗悦は「美しいのみならず、立派でさえあり、神秘でさえあり、その創造の力の容易ならぬものを感じる」と評し、その類まれな造形に驚嘆しました。近年ますます注目を集めるアイヌ工芸の魅力をご覧頂きます。

第3室日本の染織

絞り染や筒描の衣裳、頭からかぶりかけて着用する庄内地方の被衣(かつぎ)といった華やかな染物と、八丈や結城の着物、古布を裂いて緯糸にした裂織や、柳宗悦によってその美しさが見出された丹波布などの織物。本室では、当館が所蔵する日本染織の優品の数々を紹介します。

本館2階

第1室朝鮮時代の祭器

朝鮮時代には、先祖崇拝のための儒教的な祭祀(チェサ)が広く浸透しました。祭床を設けて香を焚き、祖先に拝するもので、食物や酒などの供物を整えるため、陶磁器や木製、真鍮製の器が使用されました。祭器を中心に、冠婚葬祭などの儀礼習俗にまつわる工芸を紹介します。

第2室民藝運動の作家たち
―スリップウェアと洋食器

優れた古陶磁を範に新作工芸の創造が目指された民藝運動の作家たちに、化粧土で流し描く英国のスリップウェアは大きな影響を与えています。新たに生み出された日本のスリップウェアのほか、紅茶碗や水注など、欧州の伝統に基いた形状の食器を中心に展示します。

第3室・特別展西洋の椅子と木工

第4室・特別展西洋の金工

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

併設展

2023年6月29日(木)―9月3日(日)

特別展:聖像・仏像・彫像 柳宗悦が見た「彫刻」

本館1階

玄関回廊・特集展示民族の仮面

アフリカの民族が生んだ仮面の数々は、20世紀の美術に多大な影響を与えたことでも知られています。「聖像・仏像・彫像」展の特集展示として、埋葬や農耕儀礼、芸能などで使用された木彫の仮面を中心に、アフリカとアジアのほか各地の仮面を交え特集します。

第1室ガラスと日本の磁器

夏季の日本民藝館では、清爽感あふれる様々な工芸品を展示してきました。そこで本室では、各国で作られたガラス器と、肥前や薩摩で焼かれた染付、色絵など、涼を誘う品々を合せて展示します。なお、昨年受贈した伊万里焼の優品・色絵山水文壺も初公開します。

第2室中国の陶磁器

シルクロードの交易により豊かな文化を築いた中国は、製陶においても多彩な花を咲かせます。柳宗悦は官窯の精美な焼物の陰で、軽視されていた日常の器にも自由で比類ない美を見出しました。明清時代の色絵・染付を始め、北宋の優れた陶磁器などをご覧下さい。

第3室沖縄の染織

顔料と染料をたくみに用いた色鮮やかな紅型は、中国や本土の影響を受けて発達した文様の豊かさも特徴の染物です。また、柳宗悦が「どんな布を見ても、不思議な心の温かさを感じる」と讃えた沖縄の織物と合わせ、沖縄染織の精粋を堪能ください。

本館2階

第1室朝鮮白磁の文様と絵画

朝鮮時代の白磁に施された染付・辰砂・鉄砂による様々な文様と、19世紀に数多く描かれた花鳥図や文字絵などの朝鮮民画。これらは焼物と絵画という違いこそありますが、相通じる生き生きとした表現は、朝鮮工芸の魅力を大いに物語るものといえます。

第2室バーナード・リーチとマイケル・カーデュー

濱田庄司を伴い帰英し、セント・アイヴスの地に開窯したリーチ(1887-1979)に最初に弟子入りしたのがカーデュー(1901-1983)でした。カーデューはリーチを通して民藝運動に参画し、柳や濱田とも交流がありました。本室では2人の作品を中心に紹介します。

第3室生誕120年「棟方志功」小展

日本民藝館のオープニング展(1936年)において、柳宗悦はいち早く棟方志功の版画「華厳譜」を展示し、まだ知られざる才能を広く紹介しました。本室ではその「華厳譜」を始め、代表作である「観音経曼荼羅」「善知鳥版画巻」等を展示し、生誕120年を記念します。

第4室編組工芸

竹や藁、樹皮など自然の素材を編む、組むといった技法が用いられた工芸品は編組(へんそ)品と呼ばれ、世界中で日々の生活に用いられました。軽やかな印象を受ける日本の籠・笊などを軸に、朝鮮半島や欧米など、世界各国で作られた編組品の数々を展示します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

併設展

2023年4月13日(日)-6月18日(日)

特別展:美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸

本館1階

玄関回廊美しき漆
日本と朝鮮の漆工芸

第1室日本の陶磁器にみる絵付

古より人は山川草木を意匠に用いて愛でてきました。柳宗悦は角皿に描かれた文様を指し「絵画から来た絵付ではなく、焼物自身から生まれた絵附けである」と語り、それを「焼物の自主的絵附け」だと讃えました。器物に彩られた多様な表現をご覧ください。

第2室無釉のやきもの

優れた「無釉のやきもの」は、釉薬を施さないために成形時の素地がそのまま焼かれ、強く美しいフォルムが現れます。本室では日本の縄文土器や民窯で作られた器を始め、中国、朝鮮半島、北南米、アフリカなど、世界各地で生まれた作物を紹介します。

第3室日本の絣

文様部分の糸をあらかじめ括り染分けて織る絣の技法は、古くインドで発祥し、東南アジアから沖縄を経て各地に根付き発展しました。本室では、柳が雑誌『工藝』第20号で「ありふれた物にも美しさがある」と紹介した木綿の絣を中心に、絹や麻の絣も併せ展覧します。

本館2階

第1室朝鮮時代の磁器
花鳥文・植物文を中心に

当館収蔵品の重要な一角を占める朝鮮半島の陶磁器。本室では梅花に鳥、蓮や牡丹、竹などが染付、辰砂、鉄砂で絵付けされた朝鮮時代(1392-1910)の磁器を中心に紹介します。白磁を素地に描かれた文様に表れる民族固有の美をご覧ください。

第2室河井寬次郎

柳の盟友であり、日本を代表する陶芸家の河井寬次郎(1890-1966)。河井は成形の際、轆轤のほか型を多用していますが、その原型の制作には数箇月を要したものもあるといわれています。河井が得意とした型成形による、重厚な形状の作品を軸に展観します。

第3室・特別展漆工芸の作家たち

木工芸の分野で初の重要無形文化財保持者に認定された黒田辰秋(1904-1982)や、卵の殻を器表に貼り付けて装飾する卵殻貼りの名手であり松本民芸館初代館長・丸山太郎(1909-1985)らの漆工芸作品と、柳宗悦の書を交えて展示します。

第4室紙の工芸

楮や雁皮、三椏などを原料に漉き上げた、風合い豊かな和紙。強靭で寿命が長いことから、扇子や団扇のほか、提燈、一閑張、紙縒細工などさまざまな工芸品の材となり、紙子紙や紙布など衣服にも利用されています。和紙を中心に、紙の工芸を特集します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

併設展

2023年1月13日(金)-4月2日(日)

特別展:生誕100年 柚木沙弥郎展

本館1階

玄関回廊・特別展生誕100年
柚木沙弥郎展

第1室九州・沖縄の陶器

九州の陶器は朝鮮の陶器からの影響を受け、16世紀以降、諸窯で大いに発展を遂げました。沖縄では、薩摩などから導入された技法と沖縄の風土が融合した独自の陶器が、壺屋を中心に生産されるようになります。九州と沖縄の陶器を交えて展示します。

第2室革工芸

※展示期間:2月1日–4月2日(1月31日まで閉室)

意匠化された家紋や屋号が背や襟にあしらわれた革羽織は、江戸町火消の組頭や職人の棟梁らの装束として着用されました。鹿革に型紙で防染し、松葉や藁を燻して染められています。本室では、当館蔵品より革羽織をはじめ喫煙具など革工芸を中心に紹介します。

第3室・特別展生誕100年
柚木沙弥郎展

本館2階

第1室朝鮮の茶碗

当館の約600点にも上る朝鮮陶磁器の蒐集には、茶碗が70点程含まれています。初期茶人の頃より高く評される井戸を筆頭として、刷毛目、三島、熊川(こもがい)など、一言に茶碗と言えどその姿は様々で、いまなお私たちの眼を楽しませてくれます。

第2室民藝運動と益子

バーナード・リーチとイギリスで作陶した濱田庄司。帰国後の拠点には、半農半陶で実用品を量産した産地・栃木県の益子を選びます。本室では、伝統的な益子産陶器、濱田を嚆矢に益子を拠点とした作家の作品、リーチが益子で作陶した作品などを展示します。

第3室・特別展生誕100年
柚木沙弥郎展

第4室春を祝う工芸
―遊戯具・人形を中心に

カルタ、羽子板、鞠遊びや雛遊びなど、日本の遊びの多くは季節の節目の行事でもあり、地方性に富むそれらの遊戯具を、柳宗悦は優れた工芸の一つに数えています。春を祝う正月と桃の節句にちなんだ工芸品を中心に、正月飾りも交えて展示します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

併設展

2022年12月10日(土)-25日(日)

特別展:2022年度 日本民藝館―新作工藝公募展―

本館1階

第1室日本民藝館展 準入選作展示室

特別展「2022年度 日本民藝館展—新作工藝公募展—」において、準入選作に選ばれた各種の新作工芸品を、展示即売致します。

第2室日本民藝館展 準入選作展示室

特別展「2022年度 日本民藝館展—新作工藝公募展—」において、準入選作に選ばれた各種の新作工芸品を、展示即売致します。

第3室流し掛けとイッチン描き

釉薬や化粧土を、柄杓などで流しながら掛ける流し掛けと、口の付いた竹筒などで流しながら盛り上げて文様を描くイッチン描き。共に釉や化粧土が流れ落ちるという自然の力を活かした、日本の民窯の代表的な加飾法です。これらの技法による焼物を特集します。

本館2階

第1室朝鮮時代の諸工芸

本室では、朝鮮時代後期に作られた木漆工品や石工品、金工品、編組品、そして民画などの優品を紹介します。民衆の日常品に表れた独自の造形感覚や美意識、そして材料の性質を活かした伸びやかでおおらかな仕事ぶりをご覧ください。

第2室濱田庄司

近代陶芸の巨匠・濱田庄司(1894-1978)は、英国や朝鮮、中国、沖縄など、各地で生活に即した工芸品を眼にし、それらに宿る健やかな美の要素を吸収して自らの作陶に活かしていきました。半世紀以上に及ぶ濱田庄司の仕事を展示紹介します。

第3室漢と六朝(りくちょう)の文字

柳宗悦が蒐(あつ)めた拓本による中国の文字は、漢と六朝時代のものに限定されています。その美しさは、もともと工芸的な性質を有した文字が、石に刻まれ、自然の風雨によって字体に変化が加わり、さらに刷られる、といった拓本が持つ四度の輪廻(りんね)を経て生まれました。

第4室ビーズの装い

約10万年前に誕生したビーズは、ガラスや貝、石、動物の骨や歯など多様な素材で作られ、魔除けや装飾など用途もさまざまです。本室では、当館蔵品の中から、ビーズがあしらわれた衣装やアイヌ民族のタマサイを中心に、さまざまな装身具とあわせ紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

併設展

2022年9月1日(木)-11月23日(水・祝)

特別展:柳宗悦と朝鮮の工芸

本館1階

玄関回廊柳宗悦と朝鮮の工芸
陶磁器の美に導かれて

こちらの作品のみ写真撮影可能

第1室流し掛けとイッチン描き

釉薬や化粧土を、柄杓などで流しながら掛ける流し掛けと、口の付いた竹筒などで流しながら盛り上げて文様を描くイッチン描き。共に釉や化粧土が流れ落ちるという自然の力を活かした、日本の民窯の代表的な加飾法です。これらの技法による焼物を特集します。

第2室ビーズの装い

約10万年前に誕生したビーズは、ガラスや貝、石、動物の骨や歯など多様な素材で作られ、魔除けや装飾など用途もさまざまです。本室では、当館蔵品の中から、ビーズがあしらわれた衣装やアイヌ民族のタマサイを中心に、さまざまな装身具とあわせ紹介します。

第3室芹沢銈介と日本の手仕事

染色家として旺盛な活動を行なうとともに、柳宗悦らと日本各地の工芸の産地を旅した芹沢銈介(1895-1984)。本展示室では、民藝運動の中で見い出された工芸や産地の風物などをモチーフとした作品とともに、芹沢と関わりのあった工芸品を併せて展示します。

本館2階

第1室・特別展朝鮮時代の諸工芸

本室では、朝鮮時代後期に作られた木漆工品や石工品、金工品、編組品、そして民画などの優品を紹介します。民衆の日常品に表れた独自の造形感覚や美意識、そして材料の性質を活かした伸びやかでおおらかな仕事ぶりをご覧ください。

第2室濱田庄司

近代陶芸の巨匠・濱田庄司(1894-1978)は、英国や朝鮮、中国、沖縄など、各地で生活に即した工芸品を眼にし、それらに宿る健やかな美の要素を吸収して自らの作陶に活かしていきました。半世紀以上に及ぶ濱田庄司の仕事を展示紹介します。

第3室漢と六朝(りくちょう)の文字

柳宗悦が蒐(あつ)めた拓本による中国の文字は、漢と六朝時代のものに限定されています。その美しさは、もともと工芸的な性質を有した文字が、石に刻まれ、自然の風雨によって字体に変化が加わり、さらに刷られる、といった拓本が持つ四度の輪廻(りんね)を経て生まれました。

第4室日本の漆工
漆絵・螺鈿・卵殻貼

朱・緑などの色漆で模様を描く「漆絵」や、鮑貝などの貝片を薄く削ったものを嵌め込む「螺鈿(らでん)」、鶉の卵(鶏卵を使うことも)の殻を貼り付ける「卵殻貼(らんかくばり)」といった技法が用いられた漆器を展示します。暮らしに彩りを添える漆工の数々をご覧下さい。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

併設展

2022年6月23日(木)-8月21日(日)

特別展:復帰50年記念 沖縄の美

本館1階

玄関回廊復帰50年記念 沖縄の美

第1室伊万里焼の染付
「藍絵の猪口」を中心に

肥前産の蕎麦猪口は伊万里港から全国に出荷され、庶民向けの器として、蕎麦のつけ汁入れ、湯呑、向付などに使用されました。その可憐な絵模様は柳の眼を捉え、当館の設立趣意書の表紙図版となったのもこの種の器です。猪口を中心に伊万里焼の数々を紹介します。

第2室アメリカ先住民の工芸

1952年、アメリカ・ニューメキシコ州の州都サンタフェを訪れた柳は、北アメリカ先住民による工芸の美に瞠目(どうもく)し、日本民藝館のコレクションに加えています。本展示では、北米の先住民の編籠や土器、織物などのほか、南米やハワイの先住民の工芸を加えて紹介します。

第3室・特別展昭和時代の沖縄工芸

本室では、昭和時代に製作された金城次郎の陶器や、宮平初子、平良敏子、大城志津子らの染織品を紹介します。また、当館蔵品をもとに復元された衣裳も併せて展覧。戦後の困難な状況下、琉球文化の復興・継承に尽力した作り手の仕事をご覧ください。

本館2階

第1室朝鮮工芸にみる文字表現

儒教における8種の徳目が描かれた「文字絵(文字図とも)」を筆頭として、朝鮮時代の工芸には、文字が主題や装飾として表現されているものがしばしば見受けられます。絵画を始め、陶磁器・木工品・金工品などに施された文字に着目し展示紹介します。

第2室柳宗悦と同人

本室では柳宗悦の書軸や著作と共に、民藝運動を牽引したB・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司、芹沢銈介、棟方志功ら同人の作品を展観します。見処のひとつは、初公開となる絵入の柳宛芹沢書簡(巻子仕立)。その文面や絵からは柳を敬う芹沢の想いが窺(うかが)われます。

第3室・特別展沖縄離島の織物

琉球王国時代、沖縄の島々では上質な織物を租税の一部として納めており、地域ごとに特色ある織物が作られました。本室では、実寸大図案の御絵図(みえず)をもとに織られた苧麻地の八重山上布や宮古島の紺絣、久米島の鮮やかな黄色地の絹織物など島々の織物を展覧します。

第4室日本の諸工芸

当館は日本の木漆工、金工、硝子工、編組品等を約2,500点所蔵しています。身近な材料と受継がれた手法によって生まれたこれらの器物は、自然に守られた暮らしの中で使い手の実用に供してきました。恵まれた日本の風土と伝統に培われた多彩な工芸品をご覧下さい。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

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