併設展 2024年1月14日(日)―3月20日(水・祝) 特別展:柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展 ―手と眼の創作 本館1階 玄関日本の漆工 漆絵柏文瓶子室町時代 16世紀 30.0×24.5㎝ 第1室植物文様の焼物 本室で展示するのは、主に桃山時代から江戸時代にかけて諸窯で作られた皿や壺、甕など、絵付が施されている器の数々です。今回は特に植物文様が描かれたものに注目します。時に大らかに、時に品のある絵付は、見る者や使う者の心を魅了して止みません。 鉄絵緑彩松文甕唐津 武雄 江戸時代 17世紀後半 31.2×32.8cm 第2室B・リーチ、濱田庄司、富本憲吉 ※展示期間:2月1日–3月20日(1月31日まで閉室) 近代陶芸の巨匠、バーナード・リーチ(1887-1979)、濱田庄司(1894-1978)、富本憲吉(1886-1963)。鈴木繁男は柳宗悦を介して彼らとも親交がありました。鈴木自身にも大きく影響を及ぼした三人の、陶磁作品を展示します。 染付瑠璃絵「安堵村月夜」陶板富本憲吉 1921年 径20.0cm 第3室柚木沙弥郎の仕事 染色家・柚木沙弥郎(1922- )は、鈴木繁男から柳の思想や民藝美について教わり、直観の訓練を受けるなど鈴木から多大な影響を受けた1人です。本室では館蔵品から、鮮やかな赤を中心に彩り豊かな飾布や帯地など、生命力あふれる柚木作品を紹介します。 型染花弁文帯地(部分)柚木沙弥郎 1991年 本館2階 第1室朝鮮の石工と白磁 石材が豊富であった朝鮮半島では、古くから石工品が盛んに生産されました。火鉢や薬煎、硯、そして水滴などの小品に至るまで、朝鮮石工特有の形状美を見出すことが出来ます。併せて朝鮮時代に作られた壺や瓶など、当館が誇る白磁の優品を展示します。 透彫輪繋文筆筒朝鮮時代 19世紀 14.2×13.1cm 第2室民藝運動の作家たち 本室では鈴木繁男と親しく交流し、同時代に制作に励んだ陶芸家・武内晴二郎(1921-1979)を中心に、陶芸家・舩木道忠(1900-1963)・研兒(1927-2015)親子や金城次郎(1912-2004)ら民藝運動第2世代の作品を紹介します。 灰釉流描鉢武内晴二郎 1960年頃 径48.0cm 第3室室町~江戸時代の絵画 中世から近世前半は、庶民を鑑賞者とする宗教画、室町時代の短編物語・お伽草子の絵巻や絵入本、街道を旅する人たちが購入した大津絵など、素朴さが際立った表現が展開した時代でもあります。この展示室ではその中から、武家にまつわる絵画を選んで展示します。 大津絵 勝軍地蔵(部分)江戸時代 17世紀 第4室絵馬と神祭具 祈願や報謝のために社寺に奉納する板絵馬。扁額と呼ばれる大型の絵馬に対し、小絵馬には疾病の治癒や安産の祈願など、奉納する人々の願いが具体的な図像で表されているのが特徴です。神前に供える各種の工芸品を交えて、祈願小絵馬を中心に展示します。 絵馬 鳩江戸時代 19世紀 17.2×21.0cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。 開館日カレンダー