併設展 2024年9月5日(木)―11月20日(水) 特別展:生誕130年 芹沢銈介の世界 本館1階 玄関回廊・特別展生誕130年 芹沢銈介の世界 第1室自然釉と窯変 窯変とは、窯の燃料である薪の灰と炎が作用して、器肌に生じた予期しない変化のこと。当館が数多く所蔵する近世の丹波焼には、窯変による豊かな発色が見られます。無釉の製品に灰が降り掛かって自然釉となった焼物とともに、窯変の古陶を紹介します。 自然釉三筋壺常滑 平安時代 12世紀 22.6×18.0cm 第2室欧米の木工 日本民藝館の木工コレクションは、国や時代を限定せず、健やかな造形美を持っていることを基準として蒐集されています。受贈から2年を迎えた村田コレクションの椅子などの佳品を交えて、ヨーロッパ・アメリカで生まれた木工品を展示します。 コムバック・アームチェアイギリス 18世紀 101×53×53cm 第3室芸能衣装 日本の伝統芸能では、室町時代に成立した能楽がよく知られていますが、そのほか生活の中で行なわれる祭礼や行事においても、さまざまな歌舞芸能が伝わりました。このたびの展示では、演能に使用された能装束や、各地の芸能で着用された衣装を中心に展示します。 能装束 白地鱗模様摺箔(部分)江戸時代 本館2階 第1室朝鮮工芸の意匠―動物文様を中心に 朝鮮時代の工芸や絵画には、現代の私たちにも親しみ深い動物や崇拝の対象とされる霊獣までもが多彩に描かれています。繊細で詩的な表現から、大胆でユーモラスなものまで、生き生きとした姿が私たちを魅了します。 螺鈿花鳥文箱朝鮮時代 17~18世紀 10.6×33.0×33.0cm 第2室東北の工芸 柳宗悦は、東北地方が気候や交通の便に恵まれなかった地域であるがゆえに風習がよく保たれ、郷土固有の品が多かったのだと述べています。東北で作り用いられた、伝統が息づく品々を陶器・漆工・金工など多分野にわたって展示紹介します。 蔵戸錠前秋田県 1934年頃 41.0×37.5cm 第3室・特集展示芹沢の眼 柳宗悦が「本当の美しさが分かっている」と評した芹沢銈介の審美眼。芹沢は自由な眼で世界中のあらゆる分野の工芸品を蒐集しました。本室では「もうひとつの創造」と自ら呼んだ蒐集品に注目をし、静岡市立芹沢銈介美術館蔵品も併せ、芹沢の眼を紹介します。 鶴亀文馬の腹掛け19~20世紀 100.0×67.0cm静岡市立芹沢銈介美術館蔵 第4室・特集展示芹沢の眼 かまど面東北地方 江戸時代 41.5×31.0×13.5cm 静岡市立芹沢銈介美術館蔵 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー