日本民藝館

展示

併設展

2024年3月30日(土)―6月2日(日)

特別展:古染付と中国工芸

本館1階

玄関回廊中国の工芸

第1室英国の古陶 スリップウェア

民藝運動の担い手や作り手に大きな影響を及ぼした英国の古陶スリップウェア。主にパイ皿として無名の陶工によって作られました。
本展示室では柳宗悦蒐集品と、旧村田コレクションなどの新収蔵品を併せ、スリップウェアを中心に英国古陶の魅力を紹介します。

第2室北陸の手仕事

工芸が盛んな地域として知られる北陸地方。柳宗悦の『手仕事の日本』(1948年)でも、石川県の陶磁や漆器、富山県の金工、福井県の紙漉、新潟県の織物をはじめ、各地域のさまざまな工芸品が取り上げられています。北陸地方で育まれた豊かな手仕事を紹介します。

第3室追悼 柚木沙弥郎

柳宗悦の思想と芹沢銈介の作品に出会い染色の道に進んだ染色家・柚木沙弥郎は、幅広い世代の心を捉え、衰えることのない創作意欲で人々に生きる喜びを与える作品を生み出し続けてきました。本室では、2024年1月31日に101歳で逝去した柚木を悼み、代表作を中心に特集展示をします。

本館2階

第1室螺鈿・華角工芸と朝鮮陶磁

貝殻を埋め込んで文様とする螺鈿と、透明な牛角製の板に裏側から彩色する華角は、朝鮮時代(1392-1910)を代表する装飾技法です。華やかな文様表現が展開された螺鈿と華角による工芸を、館蔵の朝鮮陶磁とともに紹介します。

第2室河井寬次郎と棟方志功

版画家・棟方志功(1903―1975)は作陶家・河井寛次郎(1890-1966)からの導きと励ましを作品に昇華させました。河井を讃えた「鐘渓頌(しょうけいしょう)」、詞と挿画の共作である「火の願ひ」等、互いに響き合う二人の作品を展示します。

第3室墨の表現

筆を使って線や面を描き、墨の濃淡も使い分けて表現される水墨画。木版による仏教系の版画では、長年の使用による版面の摩耗から図様が乱れた「乱版(みだればん)」が貴重視されることもあります。墨によるさまざまな表現に注目します。

第4室日本の磁器

当館は伊万里焼を中心に、瀬戸や鹿児島県の平佐で作られた磁器を約1,000点所蔵、その多くは花鳥や山水、幾何文などが施された染付の器です。本室では伊万里で生産された古九谷様式を含む色絵も交え、そば猪口や皿、瓶ほかの優品を展示します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

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