本館1階
第1室九州の焼物
文禄・慶長の役によって多くの朝鮮陶工が連れて来られ、彼の地で伝承された様々な技法が九州各地の窯場で試みられました。彼らの影響により九州の焼物は独自の発展を見せ、唐津焼、伊万里焼、薩摩焼など、工芸の精華として今日に伝わっています。
第2室硝子工
色鮮やかな色替唐草文六角三段重や仏具である宝珠型容器などの和硝子と、欧米各国で生まれた硝子工芸を一堂に展観。さらに2022年に受贈した村田コレクションから、レーマ―杯や硝子絵などの優品も併せて紹介します。涼感をさそう多種多彩な器物をご覧下さい。
第3室日本の染物
本室では、布を縫う、畳む、折るなどして防染し染める絞染、型紙を用いて文様を染める型染、筒に防染糊を入れ自由に文様を描いて染める筒描など、様々な技法が使われた日本の染物を紹介します。また、日本国外でも人気の高い型紙も併せご覧ください。
本館2階
第2室今も続く朝鮮の工藝
柳や陶芸家の河井寬次郎、濱田庄司らは、1936年、37年に朝鮮半島にて当時の工芸調査・蒐集を精力的に行い、終戦の2年後、1947年に柳は『今も続く朝鮮の工藝』として私版本を出版します。本室では、当館蔵品から本書で紹介されている作品を中心に関連の品を紹介します。
第3室朝鮮時代の工芸 ―絵画と石工
当館では朝鮮時代(1392~1897)中後期に描かれた蓮華図・文字図(文字絵)・山水図・文房図などの絵画をおよそ200点収蔵しています。朝鮮絵画の優品に併せて、石仏や香炉など朝鮮の石工品が持つ独特な造形美にも着目し展示します。
第4室朝鮮時代の工芸 ―金工と木工
朝鮮時代には、金工や木工の分野でも数多の優れた工芸品が生み出されました。中でも木製漆塗の箱類には華麗な意匠の金具が施されており、見事に調和しています。そうした箱類を中心に、朝鮮時代の人々の暮らしを彩った金工品と木工品を紹介します。
2階柳宗悦記念室
日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。
1階柳兼子記念室
女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。