日本民藝館

展示

併設展

2011年4月5日(火)–6月26日(日)

特別展:開館75周年記念 日本民藝館名品展

本館1階

玄関回廊梁武事仏碑拓本と中国・日本の磁器

当館には古染付・古赤絵などの中国磁器と伊万里の染付が併せて約1200点所蔵されています。その中から20数点を、名品のみに絞って展示します。さらに名品展に相応しい木喰仏と梁武事仏碑(6世紀)の拓本も公開します。この拓本(宋拓)は、後に碑が落水したため、日本民藝館所蔵品以外には存在が確認されていません。

第1室日本の民窯陶器

藩の保護を受けず、民需に応じて日常使用のために焼かれた民窯の陶磁器。それらは複雑な形や緻密な模様を必要とせず、数多く作る仕事から熟達した美しい品々を生み出しました。柳宗悦らを魅了した、東北から沖縄までの各地民窯陶器の名品を紹介します。

第2室外邦及びアイヌの工芸

当館収蔵品の中から、朝鮮と中国を除く外邦の工芸を中心に展示します。主な展示品は、スリップウェアなどの西洋陶器、原始的な機で織られた精巧な台湾の織物や、アメリカ先住民族の工芸品などです。また、日本列島北方のアイヌ民族が生み出した衣裳もあわせて紹介します。

第3室日本の染織

津軽のこぎん、庄内地方の被衣や刺し子、越後上布などの絣織物、丹波布や屑糸織など、柳宗悦によってその美が広く知られるようになった本土の染織品と、質量ともに優れたコレクションとして定評がある、芭蕉布や苧麻など多様な琉球王朝時代の織物を展示します。

本館2階

第1室朝鮮工芸の精華Ⅰ
—陶磁器と絵画—

国内屈指の質と量を誇る当館所蔵の朝鮮陶磁器。そのコレクションの中核である17世紀末から19世紀後半の白磁や染付を中心に、朝鮮時代初期の陶器、そして高麗時代の陶磁を加えて、柳が生涯にわたって愛し続けた珠玉の朝鮮陶磁を紹介します。

第2室朝鮮工芸の精華Ⅱ
—木漆・金石・絵画—

当館が所蔵する朝鮮時代の工芸品は、陶磁器だけでなく木工・漆工・石工・絵画など、様々な分野にわたっています。本展示では、朝鮮の膳や螺鈿・華角などの木工・漆工と、文房具を始めとした金石工芸などの優品を展示します。

第3室日本絵画名品撰

当館が誇る大津絵コレクションを始めとする泥絵・絵馬などの日本の民画に加え、仏教絵画や絵巻など、日本の絵画の優品を展示いたします。併せて、柳宗悦考案により掛軸に仕立てられた、表装の妙技をご覧下さい。

第4室日本の諸工芸

柳宗悦によって蒐められた日本の諸工芸より名品を選び展覧いたします。秀衡椀に代表される漆絵を中心とした漆工の品々、素材と機能が生んだ造形が特徴的な木工・木彫類、燭台や湯釜などの金工類、その他竹工や革工、硝子など、人々の生活に親しく交わった諸工芸の数々をご覧下さい。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1936)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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