日本民藝館

展示

併設展

2011年9月13日(火)–11月23日(水・祝)
※本館2階第3室は前・後期で作品を入れ替え致します

特別展:朝鮮時代の絵画—19世紀の民画を中心に

本館1階

玄関回廊日本の民窯

民窯とは民衆の日用雑器を焼いた窯で、甕・壺・皿・鉢・碗・片口・擂鉢などが数多く作られました。この部屋では、唐津、小代、苗代川など九州諸窯の古陶を中心に、瀬戸や美濃の古陶を交えながら、当館が所蔵する日本民窯の優品を紹介します。

第1室丹波の古陶

柳宗悦は丹波焼を「最も日本らしき品、渋さの極みを語る品」と評し、茶陶ではない実用陶器にその真価を見出しました。中世期の自然釉の壺をはじめ、赤土部・流し釉・線彫・白絵掛など、多彩な技法を用いた江戸期の丹波古陶を紹介します。

第2室木・竹・革の工芸

当館が所蔵する工芸品の中から、木や竹、革などの造形を紹介いたします。刳物や曲木による木工類、竹や樺を編んで作った生活用具、革箱や金唐革の喫煙具など、身近な素材を生かして工芸品を生み出した職人の技を見ることができます。

第3室日本の染織

江戸末から昭和初期まで日本各地で作られ、民間で使われた染と織の着物や布を展示します。それらは、丹波布、黄八丈、木綿や苧麻の絣、絹や木綿の縞・格子や藍絞り染など、暮らしに根づいた素朴な染織品です。柳宗悦は丹波布を「渋さの美、温かさの美、雅致の美が際立った布」と讃えました。

本館2階

第1室朝鮮時代の陶磁

当館所蔵の大井戸茶碗・銘「山伏」は武者小路千家旧蔵品で、柳宗悦は晩年の1953 年(昭和28)に入手しています。そして著作の挿絵や第二回「民藝館茶会」(1956年)で用いました。今回はこの「山伏」などの茶碗を中心に、約50点の朝鮮陶磁を展示いたします。

第2室B・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司の陶磁

柳宗悦は三人の特質を、陶画の優れたリーチ、釉薬の鮮やかな河井、形態の確かな濱田と認め、高く評価いたしました。そして人としても厚い信頼をおき、その友情を生涯にわたり育みました。当館が所蔵する三人の作品の中か ら、代表作約50点を展示いたします。

第3室朝鮮時代の絵画
—鑑賞画と記録画を中心に

柳宗悦が「民画」以外に眼を向けたもう一つの朝鮮絵画の系譜である、画家に よる絵画や宮中画。日本民藝館では、 これら知識人のための絵画を約20点ほど 所蔵しています。犬や鷹などの禽獣図に独特な作風を確立した画家・李厳の作 品を軸に、特集展示いたします。 ※前・後期で作品を入れ替え致します。

第4室朝鮮時代の諸工芸

柳宗悦は生涯に朝鮮半島を21回訪ねています。その間、様々な産地を訪ね、 陶磁器のみならず、木漆工、金工、石工、紙工、竹工など民族色を色濃く受 けた優れた朝鮮工芸の数々を蒐集しました。1920年から30年代に柳らによ って蒐集されたものを中心に、朝鮮諸工芸の優品を紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1936)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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