日本民藝館

展示

併設展

2015年6月30日(火)–8月23日(日)

特別展:動物文様の工芸と絵画

本館1階

玄関回廊[特別展]朝鮮時代の「民画」

朝鮮時代後期、自由奔放な構図と描法で描かれた絵画である「民画」。これらは大正時代以降に評価が高まり、日本に請来されています。朝鮮時代の「民画」における動物表現を中心に紹介します。

第1室日本の磁器

当館は伊万里を中心に、瀬戸や鹿児島県の平佐で作られた磁器を約千点所蔵しています。その多くは呉須によって縞や草花・山水などが施された染付の器です。本展示室では伊万里で生産された古九谷様式を含む色絵も交え、磁器の優品約50点を展示します。

第2室硝子工と金工

色鮮やかな色替唐草文六角三段重や仏具である宝珠形容器などの和硝子と、ドイツ・メキシコほか各国で生まれた硝子工芸を一堂に展観、さらに日本と朝鮮半島で作られた鉄・銅・真鍮の造形も併せて紹介します。涼感を与えてくれる多種多彩な器物をご高覧下さい。

第3室[特別展]動物文様の染織

華やかな沖縄の紅型衣裳には、鶴・雁・鴛鴦などの鳥をはじめ、亀や貝などが数多く見受けられます。一方、日本本土には、絵絣の技法で織られた鶴・亀など藍染の布団地や麻の着物などがあります。染織に表れた動物文様の数々を展示します。

本館2階

第1室[特別展]請来画・朝鮮工芸

朝鮮半島の工芸品には、虎、蛙、魚など様々な動物文様がみられます。そのモチーフは、薄く加工した牛の角に彩色した華角や貝殻を利用した螺鈿、陶磁器には鉄砂や染付による絵付や象嵌等の技法で描かれました。動物たちの愛嬌ある表情をご覧下さい。

第2室[特別展]請来画・中国陶磁

ここで言う「請来画」は、中国や朝鮮半島から江戸時代以前に舶載され、日本に長く伝来された絵画のことを指します。第2室では、柳宗悦蒐集による動物が描かれた請来画と、日本人に愛されてきた古染付や天啓赤絵などの中国陶磁を中心に紹介します。

第3室[特別展]
日本の動物表現 —中世絵画を中心に

中世には、牛馬などの走獣画や花鳥画などが多く描かれています。第3室では、室町時代の水墨画と大和絵など、柳宗悦蒐集の中世の動物画を中心に展示します。

第4室[関連小企画]
個人作家にみる動物文様

民藝運動に参画した個人作家の作品にも動物表現が数多く見られます。この部屋では、バーナード・リーチの陶器や絵画、棟方志功の板画や倭画、富本憲吉の絵画、舩木研児の陶器などに見られる、生命力や躍動感にあふれる動物文様の世界を紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

民藝運動において、多くの工芸品を新しい視点で紹介し続けた雑誌『工藝』。この雑誌は、装丁に芹沢銈介をはじめとした優れた工芸作家が関わったことでも知られています。第5年~第6年(1935–37)を展示した前回に続き、第7年~第8年(1937–39)に刊行された24冊の『工藝』を展示いたします。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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