併設展 2015年9月1日(火)–11月23日(月・祝) 特別展:生誕120年記念 芹沢銈介展 本館1階 玄関回廊生誕120年記念 芹沢銈介展 —芹沢銈介の蒐集 「生誕120年記念 芹沢銈介展」より、芹沢銈介の蒐集品を展示いたします。小絵馬や染織品、陶磁器や仮面など静岡市立芹沢銈介美術館の所蔵品を中心に、当館に寄贈された芹沢旧蔵品をあわせ、芹沢の蒐集品の世界をご紹介いたします。 岩偶 砂岩 縄文時代晩期岩手県岩泉町袰綿(ほろわた)出土 第1室日本の民窯 日本民藝館が所蔵する民窯の優品を中心に、約50点を展示紹介いたします。民窯とは民衆の実用品を焼いた窯のことで、藩窯などに対する言葉でもあります。展示品は九州や東北の諸窯・壺屋・瀬戸・丹波など、日本各地の陶器で、主に江戸期以降に作られました。 白掛色絵梅竹文鉢 壺屋 琉球王朝時代 19世紀径13.5cm 第2室沖縄の紅型 沖縄の紅型は芹沢銈介の型絵染の原点ともいえます。紅型は型紙を使い、大柄な模様から小紋まで、顔料や染料で色鮮やかに染められています。模様は松竹梅や桜などの植物をはじめ鶴や雁などの鳥、そして風景など日本的な要素が色濃くみられます。 白地霞枝垂桜牡丹文様紅型衣裳 (部分)琉球王朝時代 19世紀 第3室民芸運動の染織家 柳宗悦や芹沢銈介と縁を結び、民芸運動のなかで活躍した染織家達の作品を日本民藝館の所蔵品より紹介します。岡村吉右衛門、小島悳次郎、柚木沙弥郎、立花長子、古沢万千子らの型染や片野元彦の絞り染、柳悦孝や柳悦博の絣など、素材や色や模様をお楽しみください。 桜文様朧型着物(部分)紬、型染 古沢万千子1967年 本館2階 第1室朝鮮時代の諸工芸 韓国の朝鮮時代(1392–1910)には、民族固有の造形文化が大きく花開きました。この展示室では、主に18世紀から19世紀にかけて人々の暮らしを彩った、陶磁器や木工品、金工品、石工品、そして民画の数々を紹介します。おおらかで活き活きとした朝鮮工芸の魅力をご堪能ください。 白磁壺朝鮮時代 18世紀高37.0cm 第2室民芸運動の仲間達 「美の標準の提示」と「新しい創作への準備」を使命とする当館は、芹沢銈介はもちろんのこと、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、棟方志功といった個人作家の研鑽の場でもありました。彼らは民藝の美に触発されながら、自らの創作の道を切り拓いていったのです。 大和し美し 上巻 (部分)棟方志功 1936年 第3室芹沢銈介と柳宗悦 芹沢銈介と、日本民藝館の創設者・柳宗悦。柳は、芹沢が生涯を通じて唯一師と仰いだ人物です。本展示室では、柳によって書物などに記された芹沢銈介の作品や、芹沢銈介が装丁した柳宗悦の書籍など、芹沢銈介と柳宗悦の関わりを示した作品を中心に展示します。 『民藝四十年』 柳宗悦著芹沢銈介装丁 1948年 第4室芹沢銈介と日本の手仕事 染色家・芹沢銈介の作品には、民芸運動を通じて目にした工芸や風物が、様々に表されています。ここでは、柳宗悦の著作『手仕事の日本』(1948年)などで使用された芹沢による小間絵とそのモチーフとなった工芸品、そして生産地の情景や職人をモチーフにした芹沢作品を特集します。 樺細工大手筥芹沢銈介意匠 1944年 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 民藝運動において、多くの工芸品を新しい視点で紹介し続けた雑誌『工藝』。この雑誌は、装丁に芹沢銈介をはじめとした優れた工芸作家が関わったことでも知られています。第7年~第8年(1937–39)を展示した前回に続き、第9年~第10年(1939–51)に刊行された24冊の『工藝』を展示いたします。 『工藝』101号 1939年 日本民藝協会 装丁・棟方志功 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー