日本民藝館

展示

併設展

2016年4月2日(土)–6月12日(日)

特別展:日本民藝館所蔵 朝鮮工芸の美

本館1階

玄関回廊朝鮮工芸への誘い

朝鮮時代(1392–1910)には民族独自の造形文化が花開きました。ここでは18世紀から19世紀に造られた、陶磁器や木工品、金工品、石工品そして民画など、用と美が結びついた優品を紹介。二階展示室に拡がる朝鮮工芸の世界へいざないたく思います。

第1室近世日本の古陶と大津絵

絵付のない焼物が主流であった中世を過ぎ、近世には鉄絵具で文様を描く鉄絵の技法が確立され、装飾表現の幅が大きく拡がりました。本展示室では、さまざまな加飾法で彩られた近世の古陶を中心に展示。また、ほぼ同時代に滋賀県大津近辺で描かれた大津絵を併陳します。

第2室日本の諸工芸

当館は日本の木漆工・金工・編組品等を約2,500点所蔵しています。身近な材料を用い、受継がれた手法を駆使して作られたこれらの器物は、自然に根ざした暮らしの中で使い手の実用に供してきました。恵まれた日本の四季と各地の伝統に培われた多種多彩な作物をご高覧ください。

第3室日本の染織

東北の庄内地方で女性が頭から被った被衣、有松鳴海の絞り染浴衣、唐草布団地、麻絣の着物、紙布など日本各地の染物や織物を取り混ぜて展示します。これらの多くは明治時代に庶民が身に着けたものです。

本館2階

第1室朝鮮時代の陶磁器

朝鮮陶磁器の美に打たれた柳は、その出会いの後21回朝鮮半島を旅しました。そこでは、多くの朝鮮工芸品を蒐集し、その後の民藝運動への足掛かりとしました。朝鮮芸術文化の象徴ともいえる白磁をはじめ、朝鮮時代の陶磁器の魅力を紹介します。

第2室柳宗悦と朝鮮
—『今も続く朝鮮の工藝』所載品を中心に

1936年、37年の訪朝時、柳ら民藝同人たちは朝鮮半島の各所を巡り、当時実際に作られていた工芸品の蒐集を積極的に行いました。その成果は『今も続く朝鮮の工藝』(1947年発行)に収められています。ここでは当時の朝鮮諸工芸を関連資料とともに展示いたします。

第3室朝鮮時代の絵画

自由奔放な構図と描法で、無名の絵師たちによって描かれた「民画」は、多くが独特な画風を持っています。本展示室では、柳が「民画」以外に眼を向けたもう一つの朝鮮画、画家による絵画や記録画、書などを中心に紹介します。

第4室朝鮮時代の諸工芸

硯・火鉢・釜など、独特な姿を残す石工品。箱・膳・食器など、親しみを伝える木工品。錠前・灯火器・注器など、多彩な形態を見せる金工品。朝鮮時代に作られたこれらの諸工芸の品々からは、それを生んだ工人たちの、自由で作為を超えた境地が伺えます。日本人が憧れた健やかな造形をご堪能下さい。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

HOME展示併設展日本民藝館所蔵 朝鮮工芸の美

TOPへ