本館1階
第1室工芸作家の仕事2
河井寛次郎と濱田庄司
柳と親交を結んだ後、実用を重視した重厚な作風に進み独特な作風を確立させた陶芸家・河井寛次郎(1890–1966)と、栃木県・益子を拠点として大らかで力強い作風を確立した濱田庄司(1894–1978)の作品を展観します。
〔併陳〕棟方志功の観音経曼荼羅
第2室工芸作家の仕事4
民藝運動の作家たち
※展示期間:2月1日–3月24日(1月31日まで閉室)
柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司らが率いた民藝運動には、後進となる工芸作家も数多く参画しました。本室では、そうした諸工芸作家の仕事の中から、陶磁器を中心に展示紹介します。篤実な工芸美を目指して制作された品々をご覧下さい。
第3室工芸作家の仕事3
芹沢銈介の染色
柳を師と仰ぎ、沖縄の紅型に学んだ染色家の芹沢銈介(1895–1984)は、下絵、型彫り、染までを一貫して行う独自の技法「型絵染」を確立しました。本室では、屏風、着物、帯など染色作品に併せ、芹沢の図案による樺細工とその下絵など、多彩な仕事を紹介します。
本館2階
第1室朝鮮半島の陶磁器
柳宗悦が発見した美の世界において、朝鮮工芸はその白眉といえるでしょう。この展示室では、高麗時代(918–1392)を含め、主として朝鮮時代(1392–1910)に作られた陶磁器の優品を展示し、そこに宿る民族固有の造形美を紹介します。
第2室朝鮮時代の文房具
朝鮮時代、思索に励むソンビ(儒教的知識人)の書斎には「文房四友」と呼ばれる紙・筆・墨・硯を始め、多種多様な文房具がしつらえられました。堅実なつくりと、素材の持ち味が生かされた造形には、朝鮮工芸の特色と魅力が注ぎ込まれています。
第4室工芸作家の仕事1
バーナード・リーチと富本憲吉
柳宗悦と早くから交流のあった工芸家が、陶芸を志したばかりの英国人バーナード・リーチ(1887–1979)と富本憲吉(1886–1963)です。東西の陶技を融合させたリーチと、工芸における模様表現を追求した富本の作品を紹介します。
西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。
2階柳宗悦記念室
日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。
1階柳兼子記念室
女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892-1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。
開館日カレンダー