日本民藝館

展示

併設展

2023年4月13日(日)-6月18日(日)

特別展:美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸

本館1階

玄関回廊美しき漆
日本と朝鮮の漆工芸

第1室日本の陶磁器にみる絵付

古より人は山川草木を意匠に用いて愛でてきました。柳宗悦は角皿に描かれた文様を指し「絵画から来た絵付ではなく、焼物自身から生まれた絵附けである」と語り、それを「焼物の自主的絵附け」だと讃えました。器物に彩られた多様な表現をご覧ください。

第2室無釉のやきもの

優れた「無釉のやきもの」は、釉薬を施さないために成形時の素地がそのまま焼かれ、強く美しいフォルムが現れます。本室では日本の縄文土器や民窯で作られた器を始め、中国、朝鮮半島、北南米、アフリカなど、世界各地で生まれた作物を紹介します。

第3室日本の絣

文様部分の糸をあらかじめ括り染分けて織る絣の技法は、古くインドで発祥し、東南アジアから沖縄を経て各地に根付き発展しました。本室では、柳が雑誌『工藝』第20号で「ありふれた物にも美しさがある」と紹介した木綿の絣を中心に、絹や麻の絣も併せ展覧します。

本館2階

第1室朝鮮時代の磁器
花鳥文・植物文を中心に

当館収蔵品の重要な一角を占める朝鮮半島の陶磁器。本室では梅花に鳥、蓮や牡丹、竹などが染付、辰砂、鉄砂で絵付けされた朝鮮時代(1392-1910)の磁器を中心に紹介します。白磁を素地に描かれた文様に表れる民族固有の美をご覧ください。

第2室河井寬次郎

柳の盟友であり、日本を代表する陶芸家の河井寬次郎(1890-1966)。河井は成形の際、轆轤のほか型を多用していますが、その原型の制作には数箇月を要したものもあるといわれています。河井が得意とした型成形による、重厚な形状の作品を軸に展観します。

第3室・特別展漆工芸の作家たち

木工芸の分野で初の重要無形文化財保持者に認定された黒田辰秋(1904-1982)や、卵の殻を器表に貼り付けて装飾する卵殻貼りの名手であり松本民芸館初代館長・丸山太郎(1909-1985)らの漆工芸作品と、柳宗悦の書を交えて展示します。

第4室紙の工芸

楮や雁皮、三椏などを原料に漉き上げた、風合い豊かな和紙。強靭で寿命が長いことから、扇子や団扇のほか、提燈、一閑張、紙縒細工などさまざまな工芸品の材となり、紙子紙や紙布など衣服にも利用されています。和紙を中心に、紙の工芸を特集します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

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