日本民藝館

展示

併設展

2023年9月14(木)-11月23日(木・祝)

特別展:村田コレクション受贈記念 西洋工芸の美

本館1階

玄関回廊・特別展西洋の陶器

第1室彫文様の焼物

焼成前の器表に文様や文字を彫る焼物の装飾技法には、筆による絵付とはまた違った魅力が見出せます。彫りによって曲線や直線、動植物文が刻まれた壺や甕、連続した削り目を施す飛び鉋の碗ほか、丹波・瀬戸・沖縄などで作られた彫文様を持つ焼物を展示します。

第2室アイヌ工芸

アイヌ独自の文化から生み出された工芸品に対し、当館創設者の柳宗悦は「美しいのみならず、立派でさえあり、神秘でさえあり、その創造の力の容易ならぬものを感じる」と評し、その類まれな造形に驚嘆しました。近年ますます注目を集めるアイヌ工芸の魅力をご覧頂きます。

第3室日本の染織

絞り染や筒描の衣裳、頭からかぶりかけて着用する庄内地方の被衣(かつぎ)といった華やかな染物と、八丈や結城の着物、古布を裂いて緯糸にした裂織や、柳宗悦によってその美しさが見出された丹波布などの織物。本室では、当館が所蔵する日本染織の優品の数々を紹介します。

本館2階

第1室朝鮮時代の祭器

朝鮮時代には、先祖崇拝のための儒教的な祭祀(チェサ)が広く浸透しました。祭床を設けて香を焚き、祖先に拝するもので、食物や酒などの供物を整えるため、陶磁器や木製、真鍮製の器が使用されました。祭器を中心に、冠婚葬祭などの儀礼習俗にまつわる工芸を紹介します。

第2室民藝運動の作家たち
―スリップウェアと洋食器

優れた古陶磁を範に新作工芸の創造が目指された民藝運動の作家たちに、化粧土で流し描く英国のスリップウェアは大きな影響を与えています。新たに生み出された日本のスリップウェアのほか、紅茶碗や水注など、欧州の伝統に基いた形状の食器を中心に展示します。

第3室・特別展西洋の椅子と木工

第4室・特別展西洋の金工

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。併せて、柳宗悦の生涯や当館の歴史を紹介する「日本民藝館物語」を上映します。

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