併設展 2025年9月21日(日)―11月5日(水) 特別展:所蔵作品一挙公開 棟方志功展Ⅲ 神仏のかたち 本館1階 玄関回廊・特別展所蔵作品一挙公開棟方志功展Ⅲ 神仏のかたち 大蔵経板画柵(左幅)棟方志功 1953年 103.8×91.8cm 第1室日本の陶磁器 当館が所蔵する陶磁器は新旧併せ約3,800点を越えます。時代や産地、用途などにこだわらず、美しいものであることを前提に蒐集してきました。本室では九州の諸窯、瀬戸(愛知)、丹波(兵庫)、壺屋(沖縄)など日本各地の陶磁器、約50点を展示します。 鉄絵草文壺唐津 桃山時代 17世紀初期 9.7×14.0cm 第2室東北地方の工芸 気候が厳しく、文化的な中心地から距離が離れた東北地方では、古くからの習慣や技術を守り、豊かな自然の恩恵を生かすことによって、東北固有の手仕事が育まれてきました。青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の六県に及ぶ東北地方の工芸品を紹介します。 こけし明治時代 19世紀 34.0×10.0cm 第3室濱田庄司の仕事 柳宗悦とともに棟方の才能を見出し、物心両面で支えた陶芸家の濱田庄司(1894-1978)は、栃木県益子を拠点に、沖縄や英国、朝鮮などの工芸に宿る美を糧にしながら、作陶に励みました。棟方旧蔵の作品を併せ、健やかで大らかな濱田作品を紹介します。 地掛鉄絵茶碗濱田庄司 1944年頃 10.0×10.7cm 本館2階 第1室胸肩井戸むなかたいどと朝鮮陶磁器 当館は棟方志功が愛蔵した朝鮮時代の焼物を近年数多く受贈しました。それは自身が「胸肩」と銘を付けた井戸他の茶碗類や、見事な筆致の「鉄砂龍文壺」、豊な姿形を見せる「白磁壺」などの優れた品々です。棟方旧蔵品を軸に多彩な朝鮮陶磁の魅力を紹介します。 井戸茶碗 銘「胸肩」朝鮮時代 16世紀 8.2×15.6cm 第2室河井寬次郎の仕事 棟方を導き励まし続けた心の師・陶芸家の河井寛次郎(1890-1966)は、多くの言葉を残した詩人でもありました。本室では、河井が自らの言葉や詩を筒描で施した陶板を交え、河井が得意とした彩り豊かな釉薬の世界を紹介します。 黄釉象嵌角鉢河井寬次郎 1936年頃 5.8×24.0cm 第3室・特別展観音経曼荼羅 観音菩薩が、衆生の悩みに合わせて三十三身に姿を変え法を説く功徳を描いた「観音経曼荼羅」(1938年)。版面の裏から彩色を施す裏彩色(うらざいしき)が用いられた最初の作品です。裏彩色は、その後棟方版画を代表する技法のひとつとなりました。 観音経曼荼羅 本身 棟方志功 1938年 41.8×52.6cm 第4室・特別展上宮太子版画鏡 棟方は、華厳譜(1936年)や二菩薩釈迦十大弟子(1939年)などに続いて、聖徳太子信仰にまつわる「上宮太子版画鏡」(1940年)を制作し、仏教の理解を深化させました。独自の聖徳太子絵伝とも言える本作と、日本の仏具を併せて展示します。 上宮太子版画鏡 黒駒棟方志功 1940年 25.2×34.1cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー