併設展 2025年3月30日(日)―6月1日(日) 特別展:民藝 無作為の美 ―深澤直人が心を打たれたものたち 本館1階 玄関回廊・特別展民藝 無作為の美 ―深澤直人が心を打たれたものたち 石釜朝鮮時代 19世紀 21.0×27.5㎝ 第1室西洋の陶器 日本で人気を博すスリップウェアなどの英国古陶、イスラムの影響が顕著なラスター彩などのスペイン陶器、ライン炻器として知られるドイツの水注類、生き生きとした絵付けが目を引くオランダの焼物など、日本民藝館が所蔵する西洋の陶器をご紹介します。 スリップウェア花文皿 イギリス 18世紀 径38.8㎝ 第2室西洋の金工 2022年秋に受贈した村田コレクションには西洋の金工品が多数含まれています。鍛冶職人による暖炉周辺の道具、ナイフや鋏など身辺の品々、皿や注器類が魅力的なピューター製の器物、豊富な意匠を誇る鍵と錠など、西洋で生まれた金工の優品をご覧下さい。 鍵オランダ 15-16世紀 長さ5.6㎝ 第3室台湾原住民族の工芸 戦争が激化する1943年、柳宗悦は1か月かけて台湾の工芸調査を行いました。それぞれの民族文化や生活形態によって異なる豊かな品々に感嘆した柳は、それらを産み出した人々にも深い敬意を表します。本室では染織を中心に装身具、籠などを併せ紹介します。 袖なし上着(部分)苧麻、木綿 平埔族 19世紀 本館2階 第1室朝鮮白磁の染付・辰砂 朝鮮時代の白磁の器物に表れた、染付や辰砂による種類豊富な文様の絵付。その鮮やかな線と色彩は、今なお驚きや感動を与えてくれます。柳宗悦が朝鮮工芸の魅力に開眼するきっかけとなった「染付秋草文面取壺」を始め、清らかな絵付の数々を紹介します。 染付秋草文面取壺朝鮮時代 18世紀前半 高12.8cm 第2室舩木道忠・研兒 島根県・布志名舩木窯の4代目・舩木道忠(1900-1963)と5代目・研兒(1927-2015)親子は、民藝運動の先導者たちとの交流の中で独自の作風を築きました。最大の特徴である黄釉が施された壺や鉢など、生気溢れる焼物を展示紹介します。 黄釉蛸文角鉢舩木研兒 1955年頃 7.2×42.0cm 第3室仏教説話画と物語絵 浦島伝説が絵画化されたお伽草子絵巻「うらしま」をはじめ、さまざまな物語が題材となった絵巻や絵本、仏教における説話や地獄の様相を人々に絵解きするために描かれた絵図など、素朴で大らかな画風を持った中近世の絵画を特集展示します。 浦島絵巻(部分)室町時代 16世紀 紙本着色 第4室漆絵の盆 給仕の際に料理などを載せて使用する盆は、桃山から江戸時代にかけて広く日本に普及したと言われています。顔料を漆で溶いた色漆を使って文様が描かれた漆絵の盆を中心に、折敷、足付盆、高坏(腰高盆)、膳など、お盆のさまざまを紹介します。 漆絵籬に草虫文高坏江戸時代 18世紀 18.5×37.5cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー