併設展 2026年1月6日(火)―3月10日(火) 特別展:抽象美と柳宗悦 本館1階 玄関回廊・特別展抽象美と柳宗悦 第1室陶磁器にみる植物文様 民藝運動の中で再評価された瀬戸の石皿・行灯皿、東アジアの文化が交錯する地で花開いた沖縄の陶磁、日本における磁器生産をリードした伊万里の磁器をはじめとする九州の諸窯などから、植物文が描かれた陶磁器を紹介します。 花石皿瀬戸 江戸時代 19世紀 径27.5cm 第2室西洋の藍絵 ※展示期間:2月1日–3月10日(1月31日まで閉室) 当館が所蔵する西洋陶磁のうち、オランダのデルフトウェアと、その影響を受けたイギリスのイングリッシュ・デルフトウェアや、フランス・スペインで生産された陶器を展示します。東洋の染付や色絵磁器を模倣して生み出され、「藍絵」と呼ばれ親しまれる作品をご覧ください。 藍絵紋章図陶板(薬屋看板) イギリス 17~18世紀 2.5×25.0×24.0cm 第3室吉祥文様の染織 身を包み守る衣服には、長寿や子孫繁栄、豊かな実りなどを願い、昔からさまざまな吉祥文様がほどこされてきました。本室では、庄内地方で冠婚葬祭に使用された被衣を中心に、鶴亀や梅、菖蒲など吉祥文様の染織を紹介します。 白地菖蒲文様着物(部分)大和 明治時代 19世紀後半 本館2階 第1室朝鮮の白磁と石工 朝鮮時代の白磁には大らかさと気品を兼ね備えた美しさがあり、人々を魅了し続けています。また朝鮮半島では石の仕事が盛んで、硯や薬煎、香炉など素材の力を生かした豊かな造形美が見られます。本室では当館蔵品より白磁と石工芸の優品を紹介します。 白磁透彫蓋物朝鮮時代 19世紀 10.5×11.2cm 第2室工芸作家の動物文様 民藝運動に参画した作家たちの作品には、動物が生き生きと表現されているものが数多く見られます。バーナード・リーチ、芹沢銈介、富本憲吉をはじめ、第二世代と呼ばれる岡村吉右衛門、柚木沙弥郎、舩木研兒らによる、動物文様の工芸品を展示紹介します。 緑釉駆兎文陶板バーナード・リーチ 1920年 28.5×26.7cm 第3室・特別展抽象美と柳宗悦 第4室日本の漆椀 当館には、岩手県の南部地方で生産された華麗な「秀衡椀」を筆頭として、石川県の合鹿地方で生まれた「合鹿椀」という素朴で堅牢な椀など、日本の漆椀がおよそ70点収蔵されています。それらを中心に、鮮やかな日本の漆工品をご覧いただきます。 漆絵箔置鶴文秀衡椀桃山時代 16世紀~17世紀 8.5×14.0cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー