併設展 2022年1月10日(月・祝)―3月20日(日) 特別展:美の標準—柳宗悦の眼による創作 本館1階 玄関回廊美の標準―柳宗悦の眼による創作 色紙和讃(正像末和讃)室町時代 1553年18.7×13.2㎝ 第1室河井寬次郎と棟方志功 Ⅰ 陶芸家の河井寬次郎(1890-1966)と版画家の棟方志功(1903-1975)。二人は創作の道における師弟として、また同志として互いを敬愛しておりました。本室では、河井が制作した「茶碗」や「陶硯」などの陶器や、棟方の「茶韻十二ヶ月板画柵」などの彩色版画を紹介します。 飴釉筒描文陶硯 河井寛次郎1956年 15.0×17.0×8.0㎝ 第2室河井寬次郎と棟方志功 Ⅱ ※展示期間:2月1日–3月20日(1月31日まで閉室) 本室では、棟方志功の祈りの心が込められた、「般若心経板画柵」や「二菩薩釈迦十大弟子」などの白黒版画の代表作を中心に展示。併せて、河井寬次郎の独自の世界観や造形美がみごとに表された、「扁壺(へんこ)」や「陶板」などの陶器作品を紹介します。 般若心経板画柵「一切苦の柵」(部分)棟方志功 1941年 第3室芹沢銈介の模様 芹沢銈介(1895-1984)は生き生きとした模様と色彩が魅力の染色家です。日常の暮らしに当たり前にあるものをモチーフに、日頃から欠かさず続けたデッサンから豊かな模様が生み出されていきました。本室では芹沢の多彩な型絵染の世界を紹介します。 静岡四季 龍爪山の雪芹沢銈介 絹、型染 1933年 27.0×34.0cm 本館2階 第1室濱田庄司七十七盌譜 抹茶碗も多く製作した濱田庄司(1894-1978)は、茶碗においても「作ったというより生れた」ような作品を目指しました。本展示では、喜寿を記念して1972年に刊行された『濱田庄司七十七盌譜』にちなみ、濱田の抹茶碗77点を展観します。 鉄砂茶碗 濱田庄司 1937年 10.7×11.5cm(『濱田庄司七十七盌譜』掲載) 第2室バーナード・リーチの素描と陶芸 柳を始め、濱田や河井らと生涯にわたって親交を結び、イギリスを拠点に日本でも作陶したバーナード・リーチ(1887-1979)。かつて画家を志したリーチは、作陶のかたわら素描作品も多く描いています。リーチの素描と焼物約50点を紹介します。 車窓から バーナード・リーチ紙、エッチング 1911年10.2×13.6cm 第3室美の標準―柳宗悦の眼による創作 高山寺印 神泉苑図鎌倉時代 28.5×51㎝小田原文化財団蔵 第4室柳宗悦の創作 日本や朝鮮を始めとした各国工芸の美の発見・蒐集・普及に努めた柳宗悦(1889-1961)。柳は膨大な著作を書き上げるに留まらず、自著の装幀や書、民藝館茶会での新しい茶の実践などに心を尽くし、自身の理念と美意識を具体的に呈示していきました。 如何ナルカ是レ茶陀羅尼 柳宗悦紙本墨書 1950年代 43.2×31.5cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー