併設展 2022年9月1日(木)-11月23日(水・祝) 特別展:柳宗悦と朝鮮の工芸 本館1階 玄関回廊柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて こちらの作品のみ写真撮影可能 白磁壺朝鮮時代 54.1×44.3cm 第1室流し掛けとイッチン描き 釉薬や化粧土を、柄杓などで流しながら掛ける流し掛けと、口の付いた竹筒などで流しながら盛り上げて文様を描くイッチン描き。共に釉や化粧土が流れ落ちるという自然の力を活かした、日本の民窯の代表的な加飾法です。これらの技法による焼物を特集します。 鉄釉白流皿小代 江戸時代 19世紀 5.7×35.0cm 第2室ビーズの装い 約10万年前に誕生したビーズは、ガラスや貝、石、動物の骨や歯など多様な素材で作られ、魔除けや装飾など用途もさまざまです。本室では、当館蔵品の中から、ビーズがあしらわれた衣装やアイヌ民族のタマサイを中心に、さまざまな装身具とあわせ紹介します。 首飾り(タマサイ)部分アイヌ民族 19世紀 第3室芹沢銈介と日本の手仕事 染色家として旺盛な活動を行なうとともに、柳宗悦らと日本各地の工芸の産地を旅した芹沢銈介(1895-1984)。本展示室では、民藝運動の中で見い出された工芸や産地の風物などをモチーフとした作品とともに、芹沢と関わりのあった工芸品を併せて展示します。 小川紙漉村文着物(部分)縮緬、型染 芹沢銈介 1943年 本館2階 第1室・特別展朝鮮時代の諸工芸 本室では、朝鮮時代後期に作られた木漆工品や石工品、金工品、編組品、そして民画などの優品を紹介します。民衆の日常品に表れた独自の造形感覚や美意識、そして材料の性質を活かした伸びやかでおおらかな仕事ぶりをご覧ください。 薬煎朝鮮時代 19世紀 12.6×15.0cm 第2室濱田庄司 近代陶芸の巨匠・濱田庄司(1894-1978)は、英国や朝鮮、中国、沖縄など、各地で生活に即した工芸品を眼にし、それらに宿る健やかな美の要素を吸収して自らの作陶に活かしていきました。半世紀以上に及ぶ濱田庄司の仕事を展示紹介します。 鉄絵茶碗濱田庄司 1942年 9.0×15.0cm 第3室漢と六朝(りくちょう)の文字 柳宗悦が蒐(あつ)めた拓本による中国の文字は、漢と六朝時代のものに限定されています。その美しさは、もともと工芸的な性質を有した文字が、石に刻まれ、自然の風雨によって字体に変化が加わり、さらに刷られる、といった拓本が持つ四度の輪廻(りんね)を経て生まれました。 拓本 爨宝子碑(部分)東晋時代 405年 第4室日本の漆工 漆絵・螺鈿・卵殻貼 朱・緑などの色漆で模様を描く「漆絵」や、鮑貝などの貝片を薄く削ったものを嵌め込む「螺鈿(らでん)」、鶉の卵(鶏卵を使うことも)の殻を貼り付ける「卵殻貼(らんかくばり)」といった技法が用いられた漆器を展示します。暮らしに彩りを添える漆工の数々をご覧下さい。 螺鈿卵殻貼酒瓶江戸時代 1751年 21.0×11.0cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー