日本民藝館

展示

併設展

2012年1月7日(土)–3月25日(日)

特別展:スリップウェアと西洋工芸

本館1階

玄関回廊スリップウェアと西洋工芸

2004年に続くスリップウェアの大きな展覧です。併せて英国の中世陶器やウィンザーチェア等の家具類、スペインの食器戸棚や陶器類、スウェーデンの壁画「サマリアの井戸」、オランダのデルフト窯・藍絵タイルほかを紹介します。多様な西洋工芸の精華をご堪能下さい。

第1室江戸時代の洋風画と泥絵/日本の民窯

西洋からの舶来画に倣い、画家たちが手探りで描き始めた洋風画。また民間の洋風画ともいえる泥絵は、長崎から上方・江戸へと伝播し、庶民の間にも流通しました。それら江戸期の絵画を、同時代の民窯(日用雑器を焼いた窯)を中心とした日本陶磁の優品と併せて、展示紹介致します。

第2室中国・東南アジアの陶磁

※展示期間:1月31日~3月25日(1月30日まで閉室)

明代末期、中国の民窯で焼かれた絵付磁器。それらは、産地や様式により「古染付(染付南京) 」 「呉須手」 「古赤絵」 「呉須赤絵」などと呼ばれ、タイの「宋胡禄」やベトナムの「安南」染付とともに、古くから茶人に珍重されてきました。本展示では、それらの民窯陶磁を中心に約50点を紹介します。

第3室革羽織と刺子
—火消装束を中心に

網文様に金唐革と赤ラシャの蹴鞠をかがり付けた、江戸時代の武家で用いた革羽織をはじめ、大胆な文字や文様を燻染めした江戸町火消の革羽織、そして厚く丈夫に刺したっぷりと水を含ませて用いた勇壮な染め模様の刺子着など、館蔵の火消装束を中心に展示します。

本館2階

第1室朝鮮半島の陶器

一般に絵高麗と呼ばれている、 高麗時代に作られた絵付の施された蓋物や鉢。そして、白い化粧土を塗って加飾した粉青(三島手)の碗や壺、雑器の持つ粗野で健康的な美を秘めた井戸茶碗など、当館の所蔵する朝鮮時代の陶器の優品を紹介します。

第2室日本に継承されたスリップウェア

バーナード・リーチと濱田庄司らの尽力で英国より日本へもたらされたスリップウェアは、日本の多くの陶芸家たちを魅了しました。今回は英国スリップウェアの影響を受けた、リーチ、濱田、河井寬次郎、舩木道忠・研兒、武内晴二郎らによる作品を紹介します。

第3室スリップウェアと西洋工芸

2004年に続くスリップウェアの大きな展覧です。併せて英国の中世陶器やウィンザーチェア等の家具類、スペインの食器戸棚や陶器類、スウェーデンの壁画「サマリアの井戸」、オランダのデルフト窯・藍絵タイルほかを紹介します。多様な西洋工芸の精華をご堪能下さい。

第4室「祝い」の工芸

当館の所蔵品より、漆絵を施したお椀、螺鈿の菓子箱、吉祥文のお盆などの日本木漆工をはじめ、武家や民間の羽子板、百人一首の歌カルタやうんすんカルタ、三春・鴻巣人形や竹細工の御神酒口など、お正月らしい工芸品を紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1936)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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