日本民藝館

展示

併設展

2012年9月4日(火)–11月24日(土)

特別展:沖縄復帰40年記念特別公開 琉球の紅型

本館1階

玄関回廊沖縄の陶器と風呂敷(ウチュクイ)

九州と台湾の間にあって、独自の文化を花開かせた沖縄。筒描の技法で染められた色鮮やかな紅型の風呂敷や芝居幕をはじめ、那覇の壺屋で焼かれた、赤絵・白掛・三彩などで加飾された碗や皿や土瓶などを紹介します。

第1室日本の民窯

日本民藝館が所蔵する民窯の優品を中心に、約50点を展示紹介いたします。民窯とは民衆の実用品を焼いた窯のことで、藩窯などに対する言葉でもあります。展示品は九州諸窯・丹波・瀬戸など、日本各地の陶器で、主に江戸期以降に作られました。

第2室版と型の美

生活の中での広範な需要に応えるべく、「版」と「型」は工芸の世界で重要な役割を果たしてきました。本展示では、仏版画をはじめとした摺物や、型染や合羽刷・型押によるものなど、版と型の技法によって生み出された様々な工芸品の美を紹介します。

第3室沖縄の織物と紅型

沖縄では、首里や八重山や宮古島など各地において特色ある織物が作られました。沖縄特有の芭蕉や苧麻・木綿・絹で織られた、色絣や紋織物や花織、そして手巾などを展示します。沖縄の風土にあった素材と模様、色彩をお楽しみください。

本館2階

第1室朝鮮時代の諸工芸

朝鮮時代(1392–1910)に作られた陶磁器・木工品・金工品・石工品などには、材料の性質に逆らわない自由でおおらかな仕事ぶりが見て取れます。柳宗悦を魅了した、色や形や文様に表れた民族固有の造形美をご覧ください。

第2室民藝運動と沖縄

沖縄工芸調査に参加した民藝運動の同人たちは、沖縄文化から生み出された美しさに魅了され、風土・工芸の影響が色濃く感じられる作品を製作しました。それらの品々と、柳ら民藝運動の同人から多くの賞賛を受けた沖縄初の人間国宝、金城次郎の陶器作品等を紹介します。

第3室米浪コレクション 大津絵

米浪庄弌(こめなみしょういち・1902–88)氏寄贈による大津絵は、極めて質の高いコレクションとして知られています。その中から、大津絵仏画の白眉であり、唯一の現存作である「地蔵尊」をはじめ、「文読む女」「槍持奴」など約25点を展観します。街道の民画「大津絵」の魅力をご堪能下さい。

第4室日本の金工

当館の金工分野では、鉄・真鍮・唐金(青銅・銅と錫による合金)など、身近な金属を中心とした実用品が主に収蔵されています。鉄瓶や釡・炉道具・錠前・矢立と呼ばれる携帯文具に、燭台や祭器などの仏具もあわせ金工品の魅力をご紹介いたします。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1936)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

HOME展示併設展沖縄復帰40年記念特別公開 琉球の紅型

TOPへ