日本民藝館

展示

併設展

2013年1月10日(木)–3月24日(日)

特別展:日本の漆—南部・秀衡・浄法寺を中心に—

本館1階

玄関回廊古人形の美

幕末から明治期にかけて、東日本を中心に庶民のために作られた古人形を紹介します。張子細工の三春人形、粘土細工の堤人形や相良人形、紙・木・練物を用いた鴻巣人形等は、素朴ながらも美しい色彩と細やかな表情をみることができます。

第1室九州の古陶

九州では朝鮮半島をはじめ中国などからの影響を受けながら、各地で様々な窯場が発展を遂げました。今回は、当館コレクションの中核をなす九州陶磁器の中から、特に近世の民窯古陶の優品を展示し、それらが宿す質朴で力強い造形美の世界を紹介します。

第2室民藝運動の作家達

展示期間:2月1日–3月24日(1月31日まで閉室)

自然の恵みや伝統の力によって生み出された民藝の美は、今も多くの工芸家達に多大な刺激と影響を与え続けています。今回は、民藝運動に参加した、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、芹沢銈介、棟方志功らの館蔵作品を紹介します。

第3室日本の染織

木綿、麻、絹の糸を天然染料で堅牢に染め手機で織った縞や絣の着物をはじめ、古布を裂いて緯糸にした裂織、わずか30センチの糸まで大切に織り込んだ残糸織、丹波布などの織物、そして筒描衣裳など江戸時代末から明治時代の日本各地の染織品を展示します。

本館2階

第1室朝鮮陶磁器 —茶碗を中心に

15世紀から19世紀に朝鮮半島で生まれた陶磁器の多くは、工芸の精華として今日に伝わっています。柳宗悦はいち早くその美しさを讃え、蒐集・公開に努めました。それらの中から井戸・刷毛目・無地刷毛目・黒釉などの茶碗を中心に展示します。

第2室民藝運動と木漆工

柳宗悦の内弟子として入門した鈴木繁男は、雑誌『工藝』表紙の漆による装幀や、漆絵や樺細工の意匠、また陶磁器の制作などに卓抜した才能を発揮しました。今回はそれらを中心に、民藝運動に参加した黒田辰秋や丸山太郎の木漆工の仕事を併せて紹介します。

第3室仏教絵画

当館は仏教絵画・仏具・和讃など、仏教と縁のある品を多数所蔵しています。一般には仏教美術と呼ばれてきた品も、柳宗悦は仏に奉仕する工芸品と位置付け、精力的に蒐めました。それらの中より鎌倉から室町時代の絵画を中心に展示します。

第4室東アジアの木漆工芸
—朝鮮時代の漆を中心に

東洋独特の技術・漆工芸は、日本のほかに中国や朝鮮半島でも盛んに作られました。特に朝鮮半島では、光沢のある貝を漆に嵌め込む螺鈿により、独特な模様の漆工品が生み出されています。本展示室では、朝鮮時代の漆を中心に、東アジアの木漆工芸を紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1936)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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