日本民藝館

展示

併設展

2014年6月17日(火)〜8月31日(日)

特別展:生誕120年記念 濱田庄司展

本館1階

玄関回廊生誕120年記念
濱田庄司展 —手の仕事—

特別展として開催中の「生誕120年記念 濱田庄司展」より、館蔵する濱田作品の中から代表作を中心に紹介します。用に即した簡素で重厚な作品の数々をご覧ください。なお、壁面には親交のあった棟方志功の書を展示します。

第1室沖縄の紅型と陶器

1918年以来たびたび渡沖した濱田庄司。「沖縄で学び」と濱田が述べたように、沖縄の手仕事・作り手・風土から多くの薫陶を得ました。本展示では沖縄工芸の華ともいえる紅型と壺屋等の陶器を紹介します。濱田が讃えた琉球王朝時代の造形をご覧ください。

第2室西洋工芸

1920年、濱田庄司はバーナード・リーチに伴って渡った英国で、西洋の暮らしや工芸品等から強い影響を受けました。濱田は英国を自身の創作活動の「始まり」とも語っています。濱田と縁の深い、英国を中心とした西洋工芸の優品約40点を展観します。

第3室台湾の諸工芸

戦時下にあった1943年、柳宗悦は台湾を旅して先住民の作った工芸品を蒐集しました。「蜀江錦(しょっこうきん)」と肩を並べるほど美しいと賛えたパイワン族の緻密な織物をはじめ、トンボ玉や牙のアクセサリー、棚などの竹細工、箱や機道具などの木工品を紹介します。

本館2階

第1室白色の朝鮮陶磁
—白磁と粉青沙器

朝鮮時代の白磁の肌は、青味がかっていたり、長年の使用によるしみが景色になっていたりと、朝鮮白磁独特の表情を見出すことができます。本展示では、朝鮮時代の白磁を中心に、粉引や刷毛目などの陶器(粉青沙器)を交え、白色の朝鮮陶磁の魅力に迫ります。

第2室バーナード・リーチと河井寛次郎

濱田庄司の作陶に大きな影響を与えたバーナード・リーチ。そして河井寛次郎は、東京高等工業学校、京都市立陶磁器試験場で濱田庄司とともに研鑽を積み、生涯にわたり深い親交を結んでいます。濱田とともに、独自の作風を確立した二人の作品を展示します。

第3室生誕120年記念
濱田庄司展 —眼の仕事—

濱田の自由闊達で旺盛な創作活動は、その優れた審美眼と深く結びつくものでありました。自らの眼で蒐集した、日本本土はもとより、沖縄、朝鮮、イギリスなど、この部屋に展示されている古今東西の品々から美の生命を感得し、創作の糧としていったのです。第3室・第4室の二部屋で展観します。

第4室生誕120年記念
濱田庄司展 —眼の仕事—

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室
雑誌『工藝』第3年~第4年

民藝運動において、多くの工芸品を新しい視点で紹介し続けた雑誌『工藝』。この雑誌は、装丁に芹沢銈介をはじめとした優れた工芸作家が関わったことでも知られています。第1年~第2年(1931–32)を展示した前回に続き、第3年~第4年(1933–34)に刊行された24冊の『工藝』を展示いたします。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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