日本民藝館

展示

併設展

2015年1月10日(土)–3月22日(日)

特別展:文字の美—工芸的な文字の世界

本館1階

玄関回廊文字の美
—工芸的な文字の世界

第1室流し掛けの陶器

「流し掛け」は、器の素地や化粧土、または施釉された上から、 柄杓などで加飾する技法です。流し方は様々ですが、釉薬が器 の面に沿って自然に流れる作用が加わり、変化に富んだ模様を 示します。日本で、とりわけ民窯で多用された「流し掛け」に よる陶器を展示します。

第2室日本の木漆工品

展示期間:2 月7日–3月22日(2月6日まで閉室)

当館所蔵品の中から、虹色に輝く貝殻の内側部分を器の表面に はめ込んだ螺鈿や、卵の殻で模様をつけた卵殻貼の箱、根来塗 の護摩壇や湯桶、鎬文の盆など、さまざまな技法を使って人々 の暮らしを彩った木漆工品の優品を紹介します。

第3室日本の染織

江戸時代後期から昭和初期までの日本各地の着物や裂を展示し ます。越後上布や大和絣などの麻絣、黄八丈などの絹織物、久 留米や山陰の木綿絣、木綿と屑絹糸で織った素朴な丹波布、絹 や木綿を裂いて緯糸にした裂織、そして絞染など素材も色柄も 様々です。

本館2階

第1室朝鮮時代の陶磁器

白泥などの化粧土で装飾した瓶・俵壺・茶碗や、黒釉や飴釉 を施した扁壷・瓶・碗などの陶器。磁器の表面に染付、鉄砂、辰砂の技法で絵付けした、壺・瓶・鉢などの磁器の数々。さま ざまな加飾方法によって彩られた、朝鮮陶磁器の魅力を紹介し ます。

第2室紙工芸
—紙布、紙子を中心に

和紙の丈夫さを活かした工芸の一つに紙の衣類が挙げられます。紙 布は細く切った和紙を撚った糸の織物で、紙子は和紙をそのまま用いた紙衣のことです。本展示室ではこれら衣類の他に沖縄の紅型染 の型紙や、内山光弘氏考案の折り紙・花紋折り等を交え、日本の紙 工芸を紹介します。

第3室文字の美
—工芸的な文字の世界

第4室文字の美
—工芸作家たちの文字表現

民芸運動に携わった工芸作家たちの作品にも、「文字」がモチ ーフとされた作品群が残されています。第3 室では、棟方志功(版 画)をはじめとして、バーナード・リーチ(陶磁)、富本憲吉(陶 磁)、芹沢銈介(染色)らの作品に見る、「文字」が表された工芸 を紹介します。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

民藝運動において、多くの工芸品を新しい視点で紹介し続けた雑誌『工藝』。この雑誌は、装丁に芹沢銈介をはじめとした優れた工芸作家が関わったことでも知られています。第3年~第4年(1933–34)を展示した前回に続き、第5年~第6年(1935–37)に刊行された24冊の『工藝』を展示いたします。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。

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