日本民藝館

展示

併設展

2022年6月23日(木)-8月21日(日)

特別展:復帰50年記念 沖縄の美

本館1階

玄関回廊復帰50年記念 沖縄の美

第1室伊万里焼の染付
「藍絵の猪口」を中心に

肥前産の蕎麦猪口は伊万里港から全国に出荷され、庶民向けの器として、蕎麦のつけ汁入れ、湯呑、向付などに使用されました。その可憐な絵模様は柳の眼を捉え、当館の設立趣意書の表紙図版となったのもこの種の器です。猪口を中心に伊万里焼の数々を紹介します。

第2室アメリカ先住民の工芸

1952年、アメリカ・ニューメキシコ州の州都サンタフェを訪れた柳は、北アメリカ先住民による工芸の美に瞠目(どうもく)し、日本民藝館のコレクションに加えています。本展示では、北米の先住民の編籠や土器、織物などのほか、南米やハワイの先住民の工芸を加えて紹介します。

第3室・特別展昭和時代の沖縄工芸

本室では、昭和時代に製作された金城次郎の陶器や、宮平初子、平良敏子、大城志津子らの染織品を紹介します。また、当館蔵品をもとに復元された衣裳も併せて展覧。戦後の困難な状況下、琉球文化の復興・継承に尽力した作り手の仕事をご覧ください。

本館2階

第1室朝鮮工芸にみる文字表現

儒教における8種の徳目が描かれた「文字絵(文字図とも)」を筆頭として、朝鮮時代の工芸には、文字が主題や装飾として表現されているものがしばしば見受けられます。絵画を始め、陶磁器・木工品・金工品などに施された文字に着目し展示紹介します。

第2室柳宗悦と同人

本室では柳宗悦の書軸や著作と共に、民藝運動を牽引したB・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司、芹沢銈介、棟方志功ら同人の作品を展観します。見処のひとつは、初公開となる絵入の柳宛芹沢書簡(巻子仕立)。その文面や絵からは柳を敬う芹沢の想いが窺(うかが)われます。

第3室・特別展沖縄離島の織物

琉球王国時代、沖縄の島々では上質な織物を租税の一部として納めており、地域ごとに特色ある織物が作られました。本室では、実寸大図案の御絵図(みえず)をもとに織られた苧麻地の八重山上布や宮古島の紺絣、久米島の鮮やかな黄色地の絹織物など島々の織物を展覧します。

第4室日本の諸工芸

当館は日本の木漆工、金工、硝子工、編組品等を約2,500点所蔵しています。身近な材料と受継がれた手法によって生まれたこれらの器物は、自然に守られた暮らしの中で使い手の実用に供してきました。恵まれた日本の風土と伝統に培われた多彩な工芸品をご覧下さい。

西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。

2階柳宗悦記念室

日本を代表する思想家で、日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889–1961)。この「柳宗悦記念室」では宗悦の身辺の品や、アルバム写真、自筆原稿、出版物などの資料を展示して、その生涯を顕彰します。

1階柳兼子記念室

女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室で、その生涯を顕彰します。

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