特別展
聖像・仏像・彫像 柳宗悦が見た「彫刻」
2023年6月29日(木)―9月3日(日)
木喰仏や円空仏をはじめ、近世の神仏像には、庶民信仰を対象とした素朴な造形を数多く目にすることができます。本展は、民間仏や奉納面などの当館コレクションを、「彫刻」という観点から焦点をあてる試みです。朝鮮半島の仏像や中国の明器など東アジアの彫像のほか、各国の聖像や祖霊像、仮面など素朴な魅力に溢れる民間の彫刻を一堂に展示します。
主な展示品
記念講演会
みちのく 近世の民間仏
【定員に達した為、申し込みを締め切りました】
仏師ではない者が、正確な儀軌や図像に頼らず作った「民間仏」は、今までに数多く行われてきた仏像の調査でも、排除される傾向にありました。講師の須藤弘敏氏が携わった文化財調査報告書『下北の仏像』『南部の仏像』『津軽の仏像』(青森県)は、近世の民間仏もほぼ網羅する画期的な報告書となっています。
柳宗悦は『工藝』第88号で「民間の仏体」を特集し、日本と朝鮮半島の民間仏を紹介しています。柳が多くを目にすることが適わなかった、素朴ながら豊かな魅力を持った東北地方の民間仏について、須藤弘敏氏にお話しいただきます。
※会場準備のため、17:00–17:45頃まで大展示室を閉鎖致します。展示をご覧になりたい方は、16:30頃より受付致しますので、お早めにご来館ください。その際、講演会にお申し込みであることを必ずお申し出ください。尚、展示室は講演会終了後、20:00までご覧いただくことができます。
- 講師
- 須藤 弘敏(すどう ひろとし)
弘前大学名誉教授
1954年青森県弘前市生まれ。東北大学文学部、同大学院博士前期課程修了。仏教絵画及び東北の仏教美術を主に研究。著書に『絵は語る3 高野山阿弥 陀聖衆来迎図 ―夢見る力―』(平凡社)ほか、共著に『かわいい仏像、たのしい地獄絵』(パイ・インターナショナル)などがある。現在巡回中の展覧会「みちのく いとしい仏たち」監修者。
- 日時
- 2023年8月26日(土)18:00-19:30
- 会場
- 日本民藝館大展示室
- 参加費
- 300円(別途入館料が必要です)
- 定員
- 60名(要予約)
- 問合先
- 日本民藝館
〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
TEL 03-3467-4527(10:00~17:00)
展覧会情報
開館時間・休館日
10:00–17:00(最終入館は16:30まで)
毎週月曜日休館
展示室
本館大展示室 他