併設展 2014年4月1日(火)〜6月8日(日) 特別展:九州の陶磁展 本館1階 玄関回廊特別展 九州の陶磁展 特別展として開催中の「九州の陶磁展」より、17世紀の初期伊万里や古九谷、17世紀から18世紀の色絵磁器を中心に展示いたします。 染付梅に鶯文皿江戸時代 17世紀径21.4cm 第1室瀬戸と美濃の陶器 日本を代表する窯業地、瀬戸と美濃。両窯の大きな特質をその絵付けにみることができます。ここでは動植物等の具象文や変化に富む幾何学文を、簡潔で単純な模様にまで煮詰め活き活きと描きました。江戸期に瀬戸・美濃で生まれた絵付けの陶器を中心に展観します。 志野鉄絵粟文平鉢 美濃桃山時代 16世紀径24.5cm 第2室中国の陶器 当館の中国陶器は漢代の明器をはじめ、宋・明・清時代のものが多数所蔵されています。さらに20 世紀に作られた陶器も、1960 年代後半に中国南部より集中的に蒐集され、所蔵品の一翼を担ってきました。漢代から20世紀にいたる中国陶器の優品をご覧ください。 焼締蓋付砂鍋中国北東部 20世紀初期高24.0cm 第3室沖縄の木綿織物 沖縄の織物といえば、芭蕉や苧麻のような透き通った素材をまず思い浮かべますが、木綿も多く織られました。首里の紺地絣や花織をはじめ、読谷山の花織衣装や踊り着、八重山の白地絣やミンサーなど、沖縄各地の木綿衣装を中心に展示します。 木綿花織絣踊り着読谷 19世紀丈69.0cm 本館2階 第1室朝鮮の陶磁器 当館が所蔵する朝鮮半島の焼物は、朝鮮時代(15 世紀–19 世紀後半)のものが主体となっています。磁器では白磁・染付・鉄砂等があり、陶器では刷毛目・象嵌・鉄絵等の手法が見られます。九州の陶磁と濃い血縁で結ばれている朝鮮陶磁器の優品を紹介します。 鉄砂竹文壺朝鮮時代 17世紀後半高19.2cm 第2室朝鮮時代の諸工芸 主として19 世紀後半から20 世紀初期にかけて作られた、朝鮮半島の人々の生活を彩った木工品や金工品、石工品の数々を展示します。材料の性質を活かしたおおらかな形や、素朴な模様表現がそれらの特徴といえましょう。柔和な表情を宿した、民族固有の造形美をご覧ください。 華角箱朝鮮時代 19世紀幅28.5㎝ 第3室大津絵 日本民画を代表する「大津絵」。大津絵は、江戸時代の庶民の楽しみや、彼らの信心に応える絵画として、大津の追分あたりで街道の土産絵として売られていました。同じ画題が繰り返し描かれたために図像は略筆され、かえって生き生きとした魅力を生み出すこととなりました。 大津絵 鬼の行水(部分)江戸時代 17世紀後半~18世紀前半 第4室人形と玩具 民間の雛人形として江戸後期から幕末にかけて作られた、三春人形(福島県・三春)、鴻巣人形(埼玉県・鴻巣)などの古人形。素朴ながらも躍動的で感情細やかな、日本の古人形の魅力をご堪能ください。なお、羽子板や独楽、カルタなどの民間の玩具類も併せて展示します。 三春人形 橋弁慶江戸時代 19世紀前半高20.2cm 西館(旧柳宗悦邸)※西館公開日のみご覧いただけます。 2階柳宗悦記念室 雑誌『工藝』第3年~第4年 民藝運動において、多くの工芸品を新しい視点で紹介し続けた雑誌『工藝』。この雑誌は、装丁に芹沢銈介をはじめとした優れた工芸作家が関わったことでも知られています。第1年~第2年(1931–32)を展示した前回に続き、第3年~第4年(1933–34)に刊行された24冊の『工藝』を展示いたします。 『工藝』46号 1934年日本民藝協会装丁布・森永重治による安来織 1階柳兼子記念室 女性声楽家として活躍し、また夫・宗悦の仕事を物心両面にわたり支えた柳兼子(1892–1984)。かつて音楽室として使われていたこの記念室では使用していたピアノをはじめ、自筆楽譜、演奏会プログラム、ポスターなどの資料を随時展示し、その生涯を顕彰します。 開館日カレンダー